toujinomichiの日記

酒造りの四方山話

清酒の健康診断

ようやく秋も深まり、気温も徐々に下がり始め、冬の到来を感じさせます。 当社でも新酒を搾り、しぼりたてとにごり酒の販売が始まりました。 本日は、日本酒の分析について語りたいと思います。 日本酒を造る際、米のでんぷん質をブドウ糖に変化させるわけで…

田んぼのスマート管理

秋も深まり山の上の方では紅葉の季節となり、家の周りの田んぼも七割近くが刈り取られ、気温も10月に入りいきなり下がり始め、いよいよ酒造りの本格的シーズンが到来しました。 毎年のことながら、夏の間に英気を養い有給を取得しながら次の酒造りのために、…

蔵元見学パート4

それでは次に醪(もろみ)の部屋にご案内いたします。 こちらにあります大きなタンクは、外側は鉄で出来ていますが、内側はホーロー引の洗面台と同じ様なガラス素材を吹き付けて焼いてあります。 ですから割れたりしなければ、メンテナンスしながら半永久的…

蔵元見学パート3

それでは次に、酒の母と書いて酒母(しゅぼ)室にご案内いたします。 こちらでは、あちらにある小さなタンクの中に米と米麹と水と乳酸と酵母菌を入れて、暖めたり冷ましたりしながらだいたい10日〜14日程かけて、酒母を育てます。 この乳酸を添加する人工的…

蔵元見学パート2

さてそれではこれから蔵の中にご案内していきます。 こちらの上に飾ってあります、杉玉や酒林と呼ばれるものは、酒造りが始まり最初の搾りたての新酒が出来ましたよ!と近所の呑兵衛の方に知らせるご挨拶なのです。 この杉玉は作られた当時は、緑色で青々と…

蔵元見学パート1

本日は蔵元見学にご案内させていただきます。 それでは皆様、ようこそいらっしゃいました。 当店、見た目通りの造り酒屋でございます。 創業は江戸時代後期となり、今年で181年目を迎えております。 日本酒とは、米と米麹と水だけで造ります。 精米歩合によ…

ユネスコの文化財登録について

南部杜氏夏季講習会に行きました。 新型コロナの影響で、4年ぶりの参加となりました。 自分も含めて久しぶりの講習会の参加のためか新人さんの受講する特科コースの受講者が50人以上いたらしく、急遽会場が変更になったらしく、冷房の壊れた会場にて扇風機が…

孤独な杜氏

「和醸良酒」漫画夏子の酒でも出てくる言葉ですが、酒造りには何よりもチームワークが大切なんです。 酒造りは、複雑な工程の1つ1つを教科書通りにきちんとやってるつもりでも些細な工程の順番であったり工程の1つをうっかり忘れてしまったりしただけで、思…

醗酵食品との共存共栄

大豆の祖先と云われてる蔓豆(ツルマメ)はより大粒の豆を選別し続けて大豆が出来たと考えられてます。 大豆があるおかげで、味噌、醤油、納豆など様々な醗酵食品が造られてきました。 多くの大豆食品を食べる日本人としてはありがたいことですね。 先日ラジ…

米作りでメタンガス?

3年ぶりの規制のない中、紅葉の季節も終わりかけだんだん冬が近づいてきましたね。 観光地や飲食店も賑わいを取り戻してきました。 おかげ様で造り酒屋もだいぶ忙しくなってきました。ありがたいことです。 酒造りも始まりもうすぐ無事に今年度最初の酒が出…

小時飯(こじはん)

だいぶ秋も深まり、紅葉狩りの季節が近づいてきましたね。 若い頃は契約農家さんの稲刈りの手伝いをしたものです。 そんな時たまに休憩をしたのですが、普通の家庭ならば午前と午後の中休みの時にオヤツを食べる方も多いと思います。 この地方の農家の人限定…

国葬の是非

酒造りは、人の和が何よりも大切という一方で工程の多さ、作業の複雑さに加えて、酒造りは、非常に微妙で繊細なものです。 杜氏や蔵人が、もし少しでも手を抜いたり工程の1つをうっかり忘れたりすると、思った通りの酒になりません。 まして警察なら、尚さら…

酒呑みのための健康学

新型コロナ感染者まだまだ高止まりしたままですね。 海外の多くの国では、陽性反応でも隔離期間も短くなり、濃厚接触者では、隔離期間のない国もある中で未だに日本では、全数把握をしようとし、医療機関が逼迫してます。 もうここらで方針転換して欲しいも…

酒造りの業界の女人禁制について

もともと、一般的に女人禁制とは、宗教上の理由でした。 日本で最初の出家者は、尼寺での女性と云われてます。 それがいつの間にか、修行者や僧侶らが、山で霊力を得ようと山自体が、女人禁制となっていきました。 今から4年前に、京都の舞鶴市で開かれてい…

酒造好適米

最近、脱炭素化の流れから、エネルギー価格が上昇気味のとこに加えて、ロシアによるウクライナへの侵略戦争等、様々な要因でエネルギー価格や物価の高騰が続いております。そんな中、ニュースで騒がれていましたが、日銀黒田総裁が「家計が値上げを受け入れ…

日本酒はガン細胞を抑制する?

とうとう侵略戦争をはじめてから4ヶ月が経とうとしています。 世界中の人々には、この狂った皇帝プーチンを理解できません。 歴史的にも様々な独裁者が生まれては、消えていきました。 今でも、北朝鮮や中国、おそロシア、ミャンマー、ベネズエラ等独裁国家…

法令遵守

とうとう、制限なしのゴールデンウィークが始まりました。 街は、賑わいを取り戻しつつあります。 無事酒造りも終了したと思ったら、出荷が忙しくなりまして、感染者数の高止まりが続いておりますが、お陰様で清酒の出荷は順調に伸びているようです。酒業界…

平和の祭典が台無しです。

ロシアの狂った大統領が、とうとうウクライナに侵略戦争を始めてしまいました。 共産主義の独裁者とは、自分の考え方に従わない者は、暴力を持って従わせるなんて、ワガママ坊やなんですね。 ウクライナのゼレンスキー大統領が退陣するか、暗殺するまで続け…

清酒酵母の歴史

新年明けましておめでとうございます。 かれこれ上槽してから1ヶ月程たってしまいましたが、今年も無事新酒が出来ました。 コロナ禍で全国的に清酒が減産される中、米農家の方たちの収入も1割から2割程下がってしまいました。 そんな中、新たな変異オミクロ…

登録無形文化遺産!

例年よりも寒い日が続いてますが、とうとう酒造りの季節が近づいてきました。 北海道や高い山では、初冠雪となり始め例年よりも2週間程も早い冬の訪れとなっている模様ですね。 この秋1番の冷え込みとなり、紅葉もし始めてることでしょう。 最近では、地球温…

酒合戦

とうとう緊急事態宣言が解除されましたね。 そして9月下旬の解除される前に人出は増えているのにあっと言う間に、新規感染者が減少しましたね。 いろんな分野の専門家達がお盆前の長雨の影響とか、医療崩壊が伝わり感染対策が良くなったとか夜間の人出が減少…

緊急事態宣言の解除はいつ?

とうとう、パラリンピックも始まり、またまた再来日したIOCのバッハ会長に、政府の分科会の尾身会長が、何故わざわざ再来日するのか、オンラインで出席出来なかったのか?とさんざん皮肉を交えながら物を申してくれてスカッとした方も多くいたことでしょう。 …

酒は百薬の長

さて、東京オリンピックも終わりましたが、日本のアスリートたちの活躍には、ビックリしました。まさかこんなにもメダルをとるとは、アスリートの皆様に多くの人が元気を貰ったことでしょう! 本当にコロナ禍での前例のない無観客でのオリンピック開催となり…

医療後進国日本?

さて、多くの日本人の方が疑問に感じてると思いますが、医療先進国だと思っていた日本で何故国産ワクチンが開発できないのか? 確か去年の夏頃、大坂の府知事が大坂大学とアンジェスの共同で、年内中には治験を始めると会見していたような記憶がありますが、…

再延長か~

皆様、新型コロナウィルスにかかったりしてませんか? 緊急事態宣言が再延長されましたね~。早くワクチンの国内生産して欲しいよ。 新型コロナウィルス対策の実効性を高めるために、特別措置法改正案が可決されました。 時短営業に応じない事業者に、過料を…

ベテラン杜氏の昔話

新年明けましておめでとうございます。 酒造りとは昔から一麹、ニもと、三造りと云われていますが、現代の技術では、精米が一番大事ですが、洗米浸漬してからの蒸しが一番重要だと感じていますね。 しかも浸漬温度を低温にして一定の温度にしないと吸水歩合…

新酒ができました。

かれこれ、上槽(じょうそう)してから一ヶ月程たってしまいましたが、今年も無事においしい新酒ができました。 新型コロナの影響で、今年の酒造りは全国的に減産せざるをえない状況ですが、なんとか酒造りをできる運びとなりました。 あれやこれやと思い出…

秋の稲刈り

だんだんと寒くなり、今年はイベントが軒並み中止となり、季節感を感じる事も無く、酒造りの季節が近づいてきました。 毎日のように田圃を見ていると、そろそろ刈頃だなと思ったり、こんなに倒れてしまい、稲刈りも大変だし、病気にも掛かりやすくなり、水に…

酒屋の井戸

人が生きて行くためには水が必要です。 昔から水の良い所に酒屋あり。と言われています。 酒と水は切っても切れない関係なのです。 ワインでもビールでもそうですが、大量の水がないと酒造りはできないのです。 日本酒は基本的に、米と水と米麹から造られて…

金魚酒?

さてレジ袋有料化により、海のプラスチックゴミ問題について、最近考えさせられました。 島国である日本の沿岸部には、様々な海洋ゴミが、漂流されてきます。特に日本海側や沖縄の沿岸部には、中国語やハングル文字のプラスチックゴミが、 漂流してます。 反…