清酒酵母の歴史
新年明けましておめでとうございます。
かれこれ上槽してから1ヶ月程たってしまいましたが、今年も無事新酒が出来ました。
コロナ禍で全国的に清酒が減産される中、米農家の方たちの収入も1割から2割程下がってしまいました。
そんな中、新たな変異オミクロン株、今までの70倍も感染力が高いと云う脅威です。
年末年始を迎え、正月明けには、感染者が倍増してそうです。
またまた緊急事態宣言となってしまうのか、不安な毎日です。
このウイルスの変異株、清酒酵母にもありますので、まとめてみました。
かつて日本の明治時代、日本の税金の3分の1を占めていた酒税を、蔵元で腐造を出さずに安定的に税金を徴収するために安定的な酵母が必要でした。
そこで政府は、灘や伏見の酒造場から酵母をたくさん分離して、全国に広めました。
協会7号酵母 長野県の真澄
協会8号酵母 6号の変異株
協会11号酵母 7号のアルコール耐性株
協会13号酵母 9号と10号の交配
協会1801酵母 1601と9号の交配
その他地方でも、様々な酵母があります。
有名どころでは、初代酢酸イソアミル(バナナ様)の王者 静岡県のHD1酵母
カプロン酸エチル(リンゴ様)の王者 長野県のアルプス酵母
現在使用されている酵母で1番古いのは、有名な新政酒造の6号酵母です。
その他たくさんの酵母がありますが、それぞれの長所短所を上手く組み合わせ、各蔵元独自の味を造り出しています。
本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。