toujinomichiの日記

酒造りの四方山話

新酒ができました。

かれこれ、上槽(じょうそう)してから一ヶ月程たってしまいましたが、今年も無事においしい新酒ができました。

新型コロナの影響で、今年の酒造りは全国的に減産せざるをえない状況ですが、なんとか酒造りをできる運びとなりました。

あれやこれやと思い出すと、3月~5月の自粛期間の影響で、前年対比のマイナス80~90%となり世の中どーなってしまうのかと思っていましたが、なんとか乗り切ることができました。

7月後半になり、Go to トラベルも始まり徐々に売上も回復してきましたが、それに比例してコロナの感染者も増加傾向になるという皮肉な結果となっておりますね。

飲食業や観光業など大打撃を受ける中で、売上が無いと困るが、感染者が増えるのも困るとそんなジレンマをかかえながらずるずると政府の決断が遅く感染者は増えるばかりでしたが、やっと年末になりgo to中止となりましたね。

もちろんGo toをやらなければ別の意味で自殺者が増えてしまったかも知れませんがね。

残念な結果となりましたが、欧米諸国ではワクチン接種が始まりましたので、来年は明るい年になって欲しいものです。

ところで新しい蔵元では、杉玉(酒林)を手作りしていました。

この杉玉ですが、杉の葉を丸くした竹籠等に杉の葉を刺して丸く狩り揃えて近所の呑兵衛に新酒が出来ましたよ。と知らせるために蔵の軒先に吊るすのです。最近は、サラダボウル等を丸く合わせてるみたいですね。

酒林を吊るした時には、初め緑色ですが酒の熟成とともに杉の葉も少しずつ茶褐色へと変わります。

そんなわけで今年も美味しいお酒を造るために酒造り1年生のつもりで精進していきたいと思います。

良いお年を!