toujinomichiの日記

酒造りの四方山話

田んぼのスマート管理

秋も深まり山の上の方では紅葉の季節となり、家の周りの田んぼも七割近くが刈り取られ、気温も10月に入りいきなり下がり始め、いよいよ酒造りの本格的シーズンが到来しました。

毎年のことながら、夏の間に英気を養い有給を取得しながら次の酒造りのために、日々健康管理に気をつけてきました。

ところが今年の夏にとうとう初コロナに感染してしまいました。

どこでどうやって感染したのか記憶にありませんが、病院に行くと普通の風邪のような扱いで、普通に生活していいと言われました。

しかしながら家族や会社に迷惑はかけられませんので、自宅の部屋で5日間自粛を余儀なくされました。

夜の晩酌も毎日、楽しみました。

去年までなら、ホテルとかに監禁でしたからね。

いよいよ酒造りの季節となる中、読売新聞でおもしろい記事を見つけました。

田んぼを管理するのにスマホで省力化を計っているというのです。

酒造りの世界もIT化が進んで、自動で麹を造ってくれたり、醪の管理もスマホで出来るらしいですが、何と言っても先行投資が大き過ぎて、簡単には導入出来ません。

水田稲作は、縄文時代晩期の紀元前10世紀ごろ、中国大陸より九州北部に伝来し弥生時代には、今の青森県まで伝わっていたとされてます。

米という漢字の形は、八十八の仕事があると云われております。

私が農家の手伝いをしていた当時は、朝夕の水の管理をするのにあちこちの田んぼを車で巡回し、手作業で水の管理をしてました。

たまにならいいんですが、毎日毎日休みなくやらなければならず、雑草は生えてくるし田植え直後には、たっぷりの水を張り寒さ対策をするなど、やらなくてはならないことがいっぱいあるのです。

農作業の機械化が進んだ今でも、水管理は大変です。

ところが最近、日本政府として推進するスマート農業により、作業の自動化や田んぼの水管理をめぐり、朝夕の水の開閉を手作業でしていたものを、水位センサーを取り付けた田んぼで、スマホの画面で水位や水温を確認でき、設定した水位通りに給水口を開閉させる自動化を進めているらしい。

酒造りもそうですが、その時々の先端技術を取り入れて進歩してきました。

お米のおいしさが、世界中に伝わり、そのお米を使用した日本酒が世界中の人々に愛飲されることを願っております。