toujinomichiの日記

酒造りの四方山話

杜氏の酒造り雑学

皆さま、はじめまして現役杜氏の酒造りにまつわる話と雑学や時事ネタなど交えながらブログを書いていきたいと思います。

清酒は江戸の初期(1603~1680年頃)まで一年中仕込んでいましたが、次第に温度管理が必要なため温めるだけで温度管理のしやすい寒造りへと変遷してきました。

このころから日本酒は11月から3月の寒造りが主体となり、農閑期の農民や冬の荒れた日本海側の漁民たちの副業として全国に広がり始まった。蔵元にとっても年間で雇用することなく、人件費の削減にもつながった。

杜氏と呼ばれるようになったのは江戸時代中期頃らしく、杜氏の下で酒造りに専念する人を総称して蔵人と呼ばれる。がしかし近年では杜氏の資格をもつものが一つの蔵に何人も存在する蔵もあるが、これもまた時代の流れである。