toujinomichiの日記

酒造りの四方山話

ウイルスと細菌?

この世には、数多のウイルスや細菌が存在しますが、身体に良い細菌は、数多くありますが、身体に良いウイルスは、聞いたことありませんねー。

最近、世界中を騒がしてるコロナウイルスやインフルエンザウイルス、食中毒で有名なノロウイルス等ありますね。
そこで、大きさを調べてみました。
ウイルスは、 0.1um=10000分の1㎜、
細菌は、1um=1000分の1㎜
酵母菌は、10um=100分の1㎜
麹菌は、100um=10分の1㎜
とこのような大きさであります。

そしてウイルスとは、食品や金属、まな板、テーブルに存在しても増殖はしませんが、生きた細胞の中に入り込むとその細胞に自分と同じ体を作ってもらう方法で、増殖します。
そういう訳で、ウイルスは、持込まない、拡げない、加熱する、付けないこと
が重要です。
感染経路として、生野菜とか感染者が調理した食品や、患者の嘔吐物からの2次感染、飛沫等による感染等以外にもノロウイルスが海へ流れ、二枚貝類に感染し、それがまた人間の口に入るという悪循環になりかねませんので、中心部まで十分に加熱しましょう。

続いて、食中毒細菌が増殖するためには
栄誉と水分と空気が必要です。これは以前説明した火落ち菌と同じです。

細菌は、10℃〜60℃で増殖し、35℃前後でよく増殖します。ここは清酒造りの麹菌と同じですね。
水分は、20%以下では、発育しません。主な食中毒細菌として、腸炎ビブリオ
大腸菌サルモネラ菌コレラ菌赤痢菌、ブドウ球菌ボツリヌス菌カンピロバクター等、実に様々な菌があります。
よくニュースとかで耳にする病原性大腸菌Oー157は牛などの腸管に生息します
これらが原因で牛のレバー刺しが禁止になったことは、記憶に新しいですね。

次に、家畜や鶏からカンピロバクターに発症するとまれに、ギランバレー症候群という全身の神経に炎症が起きる難病になることがありますのでご注意下さい。
最後に、日本人の場合、生卵を食べますが、海外では珍しいのです。
日本では、卵の殻ごと塩素系洗浄しますが、海外では洗浄しませんので、サルモネラ菌が付いたまま出荷されるので日本以外の国では、必ず加熱しないと食中毒となるでしょうね。
しかしながらこの生卵、殻の中の卵白に囲まれた状態なら、賞味期限より2週間位(個人的に)日持ちしますが、割ってから混ぜ込むと栄養豊富な黄身を介して
常温なら1〜2時間でサルモネラ菌が増殖する可能性がありますので早めに加熱しましょう。