toujinomichiの日記

酒造りの四方山話

感染症対策には?

あいもかわらず、世界中に猛威をふるう新型ウィルスですね~。

日本の感染者の増加スピードが、遅いのではないか!と3月下旬位まで他国のマスコミが

報道しておりましたが、自分が思うに日本人の場合、公衆衛生のインフラ整備が

比較的他国より整っていることもあるでしょうし、感染者が自主的に自宅待機などを

してくれるひとが多いのでしょう。たまに愛知県蒲郡市の男性のようにウィルスを

ばら撒いてくるわ、という不届き者もたまにはいますが、きっと人様に迷惑をかけてはいけない

という日本人特有の精神が働き、感染者の拡大がゆるやかなのでしょう。少し前まで大都市では、医療崩壊寸前だったと報道されてましたが、しかしながら、日本人の場合、手洗いの習慣が多かったのかも知れませんね。

外国の有名人が手洗いをしましょうとSNSなどに投稿したりしてることからも手洗いは

有効だと思いますが、きっとパンを手で食べる習慣も良くないと思いますよ。

意外と人間とは、意識しないでいろいろな自分の体の一部を触っているのですから、できれば、パンを素手で持たずに、サーバーフォークとか、パスタトングとか素手だけは良くないなと感じてました。

その他にも、大正時代にスペイン風邪が大流行した時に、マスクをする習慣が身についたと云われてることも一つの要因でしょうね。

またまだ油断できる数字でもありませんし、

これから第二波、第三波を起こさせないためにも、一人一人の最低限の感染症対策を怠らないように、気を付けましょう!

 

意外と楽しい自粛生活

皆様、長い自粛生活&連休期間もあり在宅ワーク
増える中、考えることは皆同じなのでしょう。
私も、大型連休の始まる1週間位前に連休中やることないしパンでも手作りしてみようかと思い、強力粉や薄力粉などいつもより多めに買いました。その時にもしかしたらと思い、イースト菌も多めに買いました。案の定、次の週には連休中にパンの手作りする人が増加傾向というニュースを視ました。
作らないで不良在庫にならないように頑張ります。
そういえば、蔵には大量に清酒用の乾燥酵母があったことを思い出し、昔、農大の学生さんと一緒に清酒酵母でパン作りに挑戦して、意外と美味しくできたなような気がします。
そうして先日は、イースト菌で、ハンバーガー用のバンズに挑戦してみました。ネットをググるといろんなレシピがありますが、今回は、強力粉6,薄力粉4の割合でバンズを作りました。意外と家族にも好評で安心しました。
かなりの時間を費やして、楽しい自粛生活となりました。
東京や大阪などの大都市圏でも徐々に新規感染者の数が減少傾向にありますが、まだまだ油断できる数字ではありませんので、今しばらくできるだけ人との接触を8割り減少し、県をまたいで移動はできるだけしないようにしましょう。
医療関係者の方やインフラを支える方々、失業して困窮してる方、じっと家の中で、YouTubeを観て時間を潰す子供達の努力を考えもせずに、自分勝手に出歩いた大人たちによって、緊急事態宣言の延長となりました。とにかく、早く収束させるためにも、
今こそ、国民の1人1人の思いやりを大切にし、少しでも感染させる可能性を低く抑えるためにも、今少しの我慢で乗り越えましょう。

消毒液不足

さて、残念ながら、昨日の安倍総理の記者会見で感じた事は、多くの人が

感じたと思いますが、感染者のデータに基づいた出口戦略が示されないまま、

経済とのバランスを見ながら、判断していくという非常に曖昧な表現にとどまり

大阪の吉村知事のように、目標を掲げて感染者数が、これだけ下がってきたら

非常事態宣言の解除をしますとか、はっきりと数字の目標をたてて頂いたほうが、

一日でも早く収束させるためにも、自粛要請に従わない方たちにも、説得しやすいと

思いますが、そこのところが、はっきりしなくて残念でした。

ところで、今年度の酒造りも先月には、火入れも終了して皆造(酒造りの終了)を

無事迎えることができました。

当蔵元では、焼酎も蒸留しておりますので、今回は品不足のアルコール消毒液について

書きたいと思います。

当蔵元で、できる焼酎は、単式蒸留と言われる乙類焼酎になります。これは米や芋など

を醗酵させてから、醪を搾った後、蒸留すると水の沸点が100℃に対してアルコールの沸点は78.3℃と低い性質なのですが

これを利用して一度だけ火にかけて、液体⇒気体⇒冷やして液体と手順を踏みなが

ら、高濃度のアルコールが出来上がります。

これに対して、連続して何度も蒸留をして無味無臭のアルコールが、甲類焼酎です。

消毒用アルコールとしては、一般的には80%前後のものが、一番殺菌効果があると

いわれておりますが、あまりの品不足により、海外産の高濃度のスピリッツや焼酎まで

もが消毒用に使用しようと買占めがおきていましたが、残念ながら70%(最近では60%Ok)以下のアルコールでは、殺菌のための消毒には、あまり役に立たないことは実証されていますので、

低濃度のアルコールはもったいないので、ちびまる子ちゃんのお父さんのように胃の中

に入れて、体の中の殺菌をしてください。

やっとこ政府も、重い腰を上げ、免許を緩和して小さな蔵元でも、70%以上のアルコー

ルが瓶詰め販売できるようになりました。

しかしながら、70%以上の高濃度の酒税はなんと1L当たり700円~800円もかかるため

大変高額での販売になってしまうため、先月末政府は、やっと酒税を免除すると発表

しましたので、今月からは良心的な金額の高濃度アルコールが、店頭に並び始めると

思います。

マスク不足も深刻ですが、もう少しの我慢で、普通の生活に戻れることを願いつつ

出来るだけステイホームをしていきましょう。

 

緊急事態宣言のなかでおもう事

さて、多くの国民の皆様が、困っていることと思いますが、清酒業界も大変な事態とな

っております。全国的な自粛要請のなかで、小さな蔵元は、青色吐息かとおもいます。

わが蔵元も例外なく、前年比の9割減らしいです。休業している多くの業界や、やり玉

にあげられてるパチンコ業界はもっと大変なことでしょう。

しかしながら、今回の自粛要請のなかで、最初は多くの若者が、外に出て問題にされて

きましたが、最近では、30代以降の感染者の方が、増えてると言われてます。在宅勤務

の出来ない仕事の方は、仕方ないと思いますが、自分が暇だからと、パチンコに行く方

や、三密でないから休業要請対象外のゴルフをプレイするアクティブ老人の方の多い事

全国的に子どもたちが、3月の2日から、自宅待機を余儀なくされる中で、早めにこの

事態を収束させるためには、多くの国民が自粛をしないと、いつまでも延々と続いてし

まうかもしれないと、考えることができないのでしょうか?まさか自分だけは大丈夫な

どと考えてるのでしょうか?子供たちの犠牲を少しでも短くするためにも、出歩く大人

の方はあと少しだけ我慢して欲しいものです。

政府にもお願いがあります。もっと移動を制限するためにも、期間限定で高速道路の

料金を一般車両は倍額するとか、コロナウィルスの一日当たりの感染者数の目標値を

設定した上で、国民の皆様に、改めて自粛要請したり、もっと出来る事を大胆に迅速に

お願いします。このままでは、日本だけでなく、世界中にコロナが原因の自殺者で

溢れることになるかも知れません。

それでは、全世界の医療従事者の方の、懸命の努力と、すべての休業できない生活を

支える業界の方に、心から感謝申し上げます。 

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今年のいろんな新酒鑑評会はどうなるの?

あ~今年に限って、困ったものです。中国原産新型武漢コロナウィルス!

あえて中国と書いておかないと、最近の中国の報道官はあろうことかウィルスが

どこから発生したのか、我々中国側も被害者であると言い出す上に、あろうことか

米軍のせいにし始めましたね、信じられない思いで、ニュースを聞いていました。

せっかく今年の新酒は、酒造り35年たちますが、今年ほど出来の良い年はないほどの

自信のあるできなのに、いろんな鑑評会が中止となってしまったら、どうしよう?

景気事態も先行き不安な様子ですし、このままの状態が続くようだと、かつての

オイルショックどころかリーマンショックを軽く追い越して、100年程前の1918年に流行した

スペイン風邪により、世界中で数千万人が死亡したインフルエンザに匹敵します。

たまたま読んだ最近の読売新聞の記事によると紀元400年から700年にかけてインドが

起源と見られる天然痘が世界中に流行しました。日本でも奈良の都で多くの死者がでて

聖武天皇は仏教の力で乗り越えようと東大寺の大仏を建立したり、遷都を繰り返した。

1300年ごろになると、中央アジアで発生されたとされる黒死病(ペスト)、ペストは

ヨーロッパ中に広まり、欧州の人口の3分の1が死亡したという。

そして、1800年代になると、インドで流行していたコレラが一気に広まり、多くの死者をだした。

第一次世界大戦末期、1918年にはスペイン風邪と呼ばれたインフルエンザが欧州に広がり

米国へも広がり、大正時代の日本でも約40万人が死亡した。

昔は、衛生観念も現代社会に比べれば、稚拙な知識しかなかった時代だから一度拡散すると

どこまでも広がりをみせたと思いますが、今回の新型武漢コロナは終息する気配が見えない

のは、何故?困ったものですね~。新聞は勉強になりますね。

ところでだいぶ話がずれてしまいましたが、全国新酒鑑評会の開催するかどうかは来週の

ホームページで公開するそうですね。お願いだから開催してください。せめて延期で

お願いします。

 

蔵元の酒税対策

遠い昔々、亡くなった先代の蔵元に聞いた税務署と蔵元の考え方の違いをご紹介したい

と思います。昭和30年ごろだったと思いますが、その当時も今もそうなのですが、税務

署の職員の方は、税務調査にくるときは、必ず二人以上できます。何故かというと、や

ましいことがある蔵元では、見られたくないものがあるもので、酒の量を測るのにタン

クの空尺を測り、酒の量が分かるのですが、税務署に内緒で酒を売りさばいていれば、

酒の量が少ないことがわかるため、税務署の職員がタンクに登るために、はしごを上る

ときに下にいる蔵の人にいじわるされてはしごを外される恐れがあるために、見張り役

として必ず二人以上でくるのだと聞きました。

あるとき、税務署の職員の方が、帳面と伝票と在庫の照らし合わせで、このお酒の一升

瓶が10本ほど足りませんが、どこにありますか?と尋ねると、〔おい!さっき隠した一升

瓶もとに戻しておけ〕と社員に命令すると、税務署の職員が、〔あ!やっぱりあってま

した〕と言うと、あれま~在庫が増えてしまいました。どうしましょう?

これは初歩的なミスですが、ずいぶんいじわるな税務署ですね。

しかしながら、造り酒屋に限らず、毎日在庫を数えて、在庫の点検をするのは小さい蔵元には

なかなか難しく、人手が足りないとたまにしか点検してないのではないでしょうか?

その他にも、いじわるな税務職員は、蔵の中を歩きながら、おおきなタンクの外側をゲンコツで

たたき、そのタンクが乾いた音がすれば、タンクの中は空っぽで、タンクが鈍い音がすれば

タンクの中に酒が入っていますので、帳面と照らし合わせて確認をします。

とにかく昔の税務調査は、蔵の中のすみずみまでのぞきまわり、風呂やトイレや

女性用ロッカーまで徹底的に、調査します。

そんないじわるな税務職員でも夜の接待は、芸者を呼んでの宴会でした。そこだけは

今現在とは違いますね。夜になると昔の人ですから、飲めや唄えの豪華なお食事会でした。

今ではお昼ご飯もそとに食べに行きますし、コピー機も持参してきますから徹底してきました

ね。確か30年位前の官官接待ノーパンしゃぶしゃぶがマスコミで報道されてから少なくなって

きたんでしょうね。

 

 

 

 

 

 

新しい蔵元に嫁ぎました

あけましておめでとうございます。

 

去年の夏に新しい蔵元に移動することになり、前の蔵の引継ぎやら新しい蔵との引継ぎ

やらで、てんやわんやとなり、忙しさにかまけてブログをもう面倒で辞めようかと思い

ましたが、まだもう少し続けていこうと思います。

昔でしたら、杜氏集団が移動するのは当たり前の時代でしたが、最近は杜氏が移動する

には大変なエネルギーが必要になるわけでして、今回自分が蔵元を移動するのに、意外

に手間取りまして、ブログの更新どころではなくて、忙しい毎日を過ごしていたら、パ

ソコンに向き合う時間もなく自分にブログをかくことはかなり難しいなと思いました。

できるだけ、更新するようにがんばっていきたいと思いますのでよろしくお願いしま

す。

 

新しい蔵元では、今までの杜氏さんのやり方を引き継ぎながなら、自分なりのやり方を

今まで働いてきた従業員の方と歩調を合わせながら、改善していくのに大変な労力が必

要なことに改めて気づかされました。

特に今回の蔵元さんは、何から何まで杜氏としての仕事を任せて頂けるのでもう何とも

やりやすくて、ありがたいことです。

そして冬場だけの半年間も泊り込むわけですから、食事と晩酌だけが、唯一の楽しみに

なるわけです。そして何よりも嬉しいことは、その食事が、毎日のようにかなり奮発し

ているなとすご~く感じられます。

昨日は、すきやき、一昨日は、刺身、今日は何かな?

大吟醸の麹造りも始まりましたので、飲み過ぎないように注意しないといけません。

皆様も、二日酔いには、お気お付けください。